芥箱

日々を腹いせに晒す。

鏡の顔が人間の顔に見えない。

 

失った日々はもう戻らぬ

新たにきたる日々もどこか新鮮味には欠け

使い古されたような色した新しき日々

配給の列に並んではつぎから次へと流れてく

この手をすり抜けていくそこに僕は何を見つけた?

何を得た?

何も掴もうとしなかった手に何か残せるわけもなく

すり抜けていったものの影ばかり眺めては泣く